
Odilon Redon (French, 1840-1916)
オディロン・ルドン
象徴主義
「The Birth of Venus」
La naissance de Venus(c. 1912)
ヴィーナスの誕生 MOMA美術館
印象派の画家たちと、同じ世代のルドンは、フランスで活躍したんだけどね。なかなか認められないっていう一人じゃない?
おなじく象徴主義のギュスターヴ・モロー(Gustave Moreau, 1826-1898)のほうが先だけど、同じ時代に作品を描いている。
ルドンもモローもそうだけど、聖書や神話を題材にしているよね。
なんか、一歩間違えれば「野暮」な作品っていうのが二人の共通点だよ。ルドンのこのヴィーナスの誕生は、結構イカシタ作品だけど、ルドンの他のヴィーナスときたら、スポーツ選手の肉体かと思えてしまう。
モローも、美しいじゃんという作品もあるけれど、
サロメや
エボーシュなんかの特徴ある作品も多いし。
二人の共通する題材は、このヴィーナスの誕生のほかに、
ガラテアやオルフェウス、レダと白鳥(たしか・・・)なんぞもある。

これが、モローのヴィーナスの誕生なんだ。
ギュスターヴ・モロー
「アフロディテ」1870年の作品
↑全体像はリンクからみて。
二人とも左あるいあは右で神を押さえてるけど、もう一方の手は、乳房を隠してないよね。このスタイルについては、下記リンク先を参照して。
美の聖域 ボーデ博物館
「右の手で髪を押え、もう一方の手でそのうるわしき果実を覆って」
この「ヴィーナスの誕生」は、画壇の巨匠たちが作品化しているんだけど、サンドロ・ボッティチェッリが有名。
モローは、サンドロ・ボッティチェッリのヴィーナスの誕生をそのまんま模写してる。
左3作品は、サンドロ・ボッティチェッリのヴィーナスとヴィーナスの誕生で、右がギュスターヴ・モロー のボッティチェッリの模写。
模写
サンドロ・ボッティチェリ & ギュスターヴ・モロー
左3作品
ボッティチェリ 至福の花々 (サンドロ・ボッティチェッリ)
このボッティチェッリも、同じ画家?というようなヴィーナスの作品もあるんだよね。サンドロ・ボッティチェリ & ギュスターヴ・モローの記事から、「ヴィーナスと三人の小さきもの」をみるとよくわかる。
これが、そのほかのルドンの描いたヴィーナス。最初に紹介した「ヴィーナスの誕生」とは違うでしょ。
右上の作品は、「ヴィーナスの誕生」(1912年)で、パリ市立プティ・パレ美術館所蔵。その隣も「ヴィーナスの誕生」という作品。年代と所蔵先不明。今度調べておきます。
そして下段も、「ヴィーナスの誕生(タイトル曖昧)」(1900年)の作品で、「ヴィーナス」だったか「ヴィーナスの誕生」だったか、忘れてしまいましたが、まぎれもなくルドンのヴィーナス。アルゼンチンの国立美術館友の会の所蔵だったと思う。
こちらもルドンの「ヴィーナスの誕生」です。モローと同様に、同じタイトルで何枚も描いている。まだまだありそう。知っているのはこれくらい。
いわゆる黒の時代から、一つ目、泉、花、貝殻、箱といった、ルドンのアイテムは、ヴィーナス誕生は格好の題材。鮑のような貝殻もあるけど(笑)、貝と泉を連想させる海、そして花という、自然界の神秘と生命を注いだのではな〜い?
それにしても、作品としてはどう?
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